イワシ様の存在はもはや皆無となり、幾日が過ぎたであろう・・・忠犬ハチ公でしか待てぬイワシ様に気を取られる事無く、信じたこの道を私は行くだけとマイ・ウェイを貫き通した・・・ふと船上を見渡せば、ふた流しで30枚ものヒラメがそこにあった・・・このままいけば・・・勝利を確信するほど愚かではない・・・慎重に事を進めたが間に合わず1名オデコに・・・ああ無念の船中47枚。

憎しや恋しや～しおらしキントキ～（塩谷の岬）・・・と、髪の乱れに手をやれば久方ぶりのキントキ・・・いや根魚午後出船・・・ゲストにはマハタ2（0．7～1．5ｋｇ）、アカイサキ1、カサゴ1が寂しながら顔見せ・・・昨年のキントキ集団発情を思えば、何ともやり切れない気持ちになるが、これもまた仕方あるまい・・・我々の要求においそれと応じるほど、自然界はお人好しではない

大海は濃霧に包まれ、そこに地獄の島が存在すると言うのなら、十分な演出が施されている世界・・・濃霧とくれば風は皆無・・・当然ながら潮流はない・・・三流しほぼ同数のヒラメを拝借しながら、じっと耐え忍んだ・・・若干の流れを感じ北寄りのポイントに賭けた・・・1時間余りの流しではあったが17枚もの持て成し・・・まもなく濃霧ははれた・・・が、潮は止まりアタリは止まり上記

皐月を迎えポカポカ陽気が続くなか、このところ大原でのマダイ釣りは冬の時代を迎えているという・・・にも関わらず、よりによってこんな時に我が初栄丸はマダイの午後釣りに出船・・・マダイ釣りの百戦錬磨の船頭たちが、地獄の閻魔に舌を抜かれる様な苦しい思いをしているのだ・・・当然玉砕覚悟・・・が何と！18：15に奇跡！3ｋｇ、3．6ｋｇ、3，7ｋｇ、1ｋｇと4連発だ！！

我々が対峙する自然界・・・風が吹けば桶屋が儲かる的な理屈は殆どが皆無・・・1＋1＝田ともならず、1＋1＝2という世界・・・潮が流れない、潮色が澄み過ぎている・・・多くの場合はアタリが続かない、日中にはアタリは遠のいてしまう・・・など良く聞かれる言葉であろう・・・して単発なアタリゆえ釣果に偏りが出てしまうと・・・まあ色々言われるが、そんなパターンになったと・・