大自然からの手痛い制裁・・・強烈な豆を投げつけられたようだ・・・心は小豆色になっちまったさ・・・俺は鬼か？

よもやの空振り発進・・・悪い予感を感じ風吹くなか活路を求め北へ・・・身に染みる寒さに耐えながら、御客様はそう多くないアタリをしっかりと捕えてくれくれ、あと２名の方のみ型見ずであったが一歩及ばず納竿に・・・寒さ厳しいなか御客様の温かいお心遣いと、海の恵みに感謝であります・・・。

如月の始まりは喜びに満ち溢れ、明るい未来を予感させた・・・だが明日が当てにならない自然界・・・こんなの初めて・・・あなたしか見えない・・・惚れっぽい女の如く一気に舞い上がっちまったら、あとは落ちる一方・・・今後の動向を正視したしと・・・。

貸竿の方が大半を占めるなか、強風にも狼狽えずに皆様良く頑張りました・・・更なる強風が予想されましたので、１０：３０納竿として帰港致しました。（因みに前日は、さいたまスーパーアリーナでの２４年ぶりのＧＵＮＳ　Ｎ‘　ＲＯＳＥＳの来日公演に足を運びました・・・アリーナ左中央での席座でしたが、間もなく御年５４歳を迎えようというアクセル・ローズの見事な歌声に心が震えました・・・数々の名曲とタイトなリズム隊（ベースはオリジナルメンバーのダフ・マッケイガン）とスラッシュの変幻自在なギタープレイに酔いしれました・・・全身のアドレナリンが噴出してしまったせいか？０：３０過ぎの帰宅から２時過ぎまで眠りにつく事が出来ませんでした・・・そんな中での出船ながら御客様と海神に救われ、無事終えることが出来ました。

暦の数字を赤く染める日曜日という休日にヒラメも休日入りか？連日の苦悶の表情での納竿・・・いつまでも雨は続かぬ・・・いつか晴れる日を待ち、じっと耐え忍ぶ・・・。

前日のプッチーニの「誰も寝てはならぬ」から一転、「坊や良い子だ寝んねしな～」のマンガ日本昔話のオープニングテーマ状態に・・・分かってはいた・・・永遠に続くものなんてありゃしない・・・雨の日があるからこそ晴れた日の有難味を感じるように、一様でなく変わりゆく刹那さがあるから大自然での戯れに惹かれるのである・・・どんなに優れた人間でも自然界の気紛れには勝てまい・・・だがこれで終わりではない・・・我々の生業は終わりなき旅である・・・。

朝のひと流し目こそヒラメは顔を見せてくれただけであった・・・イワシ様は皆無・・・頼みの綱は潮流・・・再度チャレンジ・・・およそ１００分後・・・船上に１５枚のヒラメが追加されていた・・・分からないものである・・・南風が強まってきたため、遥か南のポイントへ英断・・・ここでもヒラメは我々をウェルカム状態・・・このところすっかり忘れてしまっていた、海神の手厚い持て成しに熱いものが込み上げてきそうになる・・・こんな日もある・・・腐らずに誤魔化さずに自分を信じてきて良かった・・・お天道様はしっかりと見て下さっていたと・・・船上で聴くプッチーニの「誰も寝てはならぬ」が胸に響く・・・そうまさに本日は誰も寝てはならぬ・・・そんな日であったのだ・・・振り返らずに１１時納竿に・・・。