イギリスの詩人バイロンは言った・・・「事実は小説よりも奇なり」と・・・国会での証人喚問においてあの籠池氏も引用していたが、これ真実なり・・・一夜にして天と地がひっくり返ったような状況になる事があるのだ・・・これだがら自然界は分からないし、だから面白いのだ・・・昨日は船中３枚という今シーズン船宿最低釣果・・・して本日は船中２８枚という・・・何よりもこれまで４度もオデコにさせてしまった、東京都の平子氏が竿頭となってくれた事に賛辞を贈りたいと思うのであります・・・。

この広大な大海原で悶絶する男がひとり・・・地獄の閻魔様に舌を抜かれ口が利けないと言う・・・哀れなる男に天使は微笑みかける事なく、何とヒラメ初見が１０：１０だと・・・絶望の淵において希望が見えますか？我が心に何度問いかけたであろう・・・「希望はそれを求める気の毒な人を決して見捨てはしない」・・・とはイギリスの劇作家のＪ・フレッチャーの言葉・・・だが「捨てる神あれば拾う神あり」またその逆もあるであろう・・・本日の屈辱は決して忘れはしない・・・いつかきっと・・・。

本日は我が初栄丸を御贔屓して下さる御客様による、初栄丸だけの御客様による大会と言うほど大それたものでもなく、親睦を深める交流会？いやこれまでのお力添えに感謝祭となりました。まずは参加して下さった御客様皆様に感謝致します・・・何より皆様の参加あっての今日でありますので・・・何と言っても凪であったこと・・・これが一番・・・冷たい潮風に打たれながらの釣行何ぞ最悪でありましょう・・・大海原に浮かび同じ目的意識で戯れる・・・表向きには順位を付けるという争いにはなってるが、皆の心の中では今ここにいるという事が一番じゃなかろうか・・・えっ？違う？かもしれませんが、勝手知ったる御客様でありまして、安心して見ていられる安堵感に包まれておりました・・・まあ結果としましては岡田様の奥様が３．２９ｋｇのダントツの優勝となりましたが、こればかりは選んで釣る訳にはいかないので勝利の女神が女性に微笑み、岡田様の奥様が本日のヒラメ釣りの女神となったと・・・因みに２位は水白様で３位は鈴木様でありました。

もはやチョコメーカーに恒例化・定着化されてしまった、バレンタインデー～ホワイトデーへの流れ・・・老若男女問わず疑問視皆無の国民の義務のように、大手メーカーの信者の如き買い求める・・・そこに愛はあるのか？・・・そんな巷がホワイトデーのお返しに奔走しているなか、大海原からはどんなお返しがあるのか？献身的に通い続ける我々にしっぺ返しは要らぬがね・・・常にお守り下さる小浜八幡様を拝み仕掛け投入とした・・・　

忘れてはいない・・・忘れてはならない・・・忘れられない・・・あの未曽有の大災害から６年・・・数字だけでは表しきれない被災者の方々の痛切なる思い・・・いま私達は避難所生活を送る訳でもなく、突然消えてしまった家族を前に、感情の置き場所を探し求めている訳でもない・・・被災者の多くの方々は今も震災当日の気持ちと、さほど変わらぬ気持ちでいるはず・・・当たり前と思っていた事が、当たり前にならなくなるなった時の苦痛・・・それは当事者でなくては分からぬ現実・・・何も出来ないかもしれない・・・だが風化させず身の丈に合った被災地への支援は、少なからず出来るはず・・・我が初栄丸は今年こそ行き違いで、僅かながら被災地支援が３．１１に間に合わなかったが、今週中には何とか間に合わせ乗船して下さった御客様にお持ち帰りして頂く次第であります・・・東北魂よ永遠に・・・。

開始１８分後のヒラメ初見・・・だがどうだい？大海は青く澄み渡り、潮は流れずイワシ様のお出迎えもない・・・危機感を感じていたところに太東沖でイワシ様発情中との一報・・・無我夢中で船を北へ走らせた・・・確かにイワシ様の存在は確認出来た・・・のだが、そこにヒラメはいるのか？アタリ有れど「おひとつどうぞ・・・」とデパ地下の試食の如き単発対応・・・当然ながらこんな状況が納竿まで続いてしまいましたもんですから、半数近い方がオデコに陥るという大自然の塩対応を受けることに・・・。

先ずは何よりも今大会に参加協力して下さった御客様に感謝致します・・・そして全船入り乱れてのヒラメ争奪戦ならぬ、イワシ様探して運は天任せのヒラメ釣り大会となりました・・・結果から申しますと我が初栄丸はヒラメ初見に２時間以上要するなど、あなたの運もそれまでよ～と完全に運に見放され、天使が微笑む事なく参加して下さった御客様から笑顔を奪ってしまいました・・・船中でもたった１１枚しか上がらず、過去最低の獲得枚数と言う不名誉な記録付きでありました・・・今回ばかりは御客様に返す言葉がありません・・・大変申し訳ありませんでした・・・。