如月の始まりは一握の米を手に大海を眺める・・・アメリカのイリノイ州シカゴに至っては北極よりも体感温度が低く、それは―３０℃だ―４０℃以上だそうで非常事態宣言とも言われるが・・・こちらは非常事態宣言を超え、客入りと懐状態は既に氷河期突入だが・・・だが凍り付いてしまった心を温めてくれる御客様に支えられ、大海へと今日も生きる・・・

口笛吹いて空き地へ行った～知らない子はもういない～みんな仲間だ友達なんだ～・・・はい久しぶりに出てしまいました・・・我が船上の閑古鳥状態を気にかけてくれたのか？イワシとヒラメの蜜月関係に咲かせて咲かせてと桃色吐息・・・こんな時もあるし何処に行っても上手く行かない時もある・・・自然相手ですもの・・・ね・・・

我々の生業泣かせの荒天予報・・・ただでさえ客入り激減状態の土・日に手痛い一撃である・・・だがそんな中にあっても足を運んで下さる心暖かい御客様・・・今日も偽りなき気持ちと釣果で真摯に努めよう・・・そんな気持ちにさせられるもの・・・嘘は中条きよし・・・まやかしは恋・・・まぼろし～はイッコウ・・・私は馬鹿で真面目で真剣に生きている・・・商い向きではない堅物・・・もっと柔軟にもっと軽やかに・・・生きてみたいものだが、性分とやらが邪魔をするのだ・・・ならあんた現状で我慢するしかないじゃないの？・・・ごもっともでして・・・

客なし臨休から一夜明けての出船（つくずくな冒頭の始まりだが・・・）・・・しかも土曜日だと言うのに出船が危ぶまれた程の、船上スカスカの閑古鳥が嗚咽状態・・・このままでは経営破綻に陥ってしまうではないか・・・幼子と年老いた母は病に伏していると言うのに、実に心細い大黒柱である・・・君の行く道は果てしなく遠い・・・は「若者たち」だが、我４６歳の行く道は遠いどころか途切れそうである・・・北風が冷たく身に沁みる・・・いや世間の風の方が酷く身に応える・・・さあイワシ様不在でヒラメは我々にどう応えてくれるのか？

北方で輝く回転灯・・・それはイワシ様のしらべ・・・迷いなき船の進行・・・胸焦がすイワシ様との出会い・・・そして仕掛け着底間もないヒラメとの出会い・・・１０分余りで４枚のヒラメを手にし今日こそは・・・といき込まずにはいられなかったが・・・

定休日明けでの出船・・・土・日の集客が見込めぬ我が船宿にとって、平日の御客様は実に有り難い・・・そんな貴重な御客様を溢れんばかりのヒラメで持て成せたら、どんなに幸せな事であろう・・・そんな願いを可能に限りなく近ずけてくれるにはイワシ様が不可欠・・・イワシ様よ何処へ？一昨日のポイントに向け船を走らせていると、疎らながらイワシ様に遭遇・・・このチラリズムが男のスケベ心をくすぐるんだな～と前進停止・・・さてイワシ様のチラリズムに群がるヒラメちゃんは・・・

何とも言えない気持ちになりますな・・・生徒が教師に対して「何様のつもりだ！」「馬鹿じゃねぇの」「その小さい脳みそで考えろ」だと・・・その仲間が隠し撮りして「ツイッターで炎上させようぜ」だと・・・これが教育機関での事とは情けなくなりますな・・・暴力は絶対にいけないと二言目には言うが・・・愛のムチ何ぞは死語なんでしょうな・・・私は殴られた後に説教という環境に育ちましたから、納得のいかない事もありましたが、学校で教師の言葉に胸を打たれる事もありました・・・あいにく私は馬鹿真面目な生徒でしたから、教師に対しては常に尊敬の念を抱いておりましたが・・・我が船宿も土・日とガラガラ状態で出船しているようじゃ「その小さい脳みそで考えろ！」って言われてしまいますな・・・だが私の脳みそは小さいどころか溶けて形がありませんがね・・・