2019年4月14日:祈る心のいじらしさ・・・
丘のホテルの赤い灯も 胸のあかりも消えるころ みなと小雨が降るように ふしも悲しい口笛が 恋の街角 路地の細道ながれ行く・・・ああ悲しき口笛かな・・・
2019年4月13日:有難い御客様のお力添えに感謝であったが・・・
客入り不振の我が初栄丸を救って下さる、星山様御一行を伴っての出船となりました・・・出港間もなく思わせぶりなイワシ様の誘い・・・開始時間を迎える頃には、気のないイワシ様は行方知れず・・・生娘の誘いにその気になってパンツを脱いだら老婆だった・・・ってな昔話にあってしまったようなもんで、そそり立ったモノをどうしたら良いものかと、うつむきながら我慢汁・・・このままじゃイカせぬと本気汁・・・願い叶わずオデコ出して懺悔だと青汁・・・堪らず「不味いもう一杯・・・」by八名信夫
2019年4月10日:赤い誘いに心燃やして・・・
紅をひく女・・・ほろ酔いで頬を赤める女・・・湯上りに髪をとかす女・・・どれも男の心をくすぐるが、大海に出でた我々にはイワシ様の赤い誘惑に勝るものはない・・・そう久方ぶりにイワシ様に誘われたのだ・・・前日までの低調ぶりが嘘のようなアタリにバラシも嵩む・・・にも関わらず有り余る海神からの持て成しに、「雨さえなければ今日は最高だった・・・」と御客様・・・その雨は嬉し涙だった・・・
2019年4月9日:険しき道にあっても、ただ耐え忍ぶしか・・・
卯月がのっけから定休日で出鼻を挫かれた感がありましたが、釣果もパッとせず足踏み状態・・・こんなんじゃあ御客様の気を引く事は出来やしませんなあ・・・いつだって好釣果なんぞは幻想に過ぎませんから・・・地道に己の信じた道を行くだけと・・・
2019年4月2日:そして卯月となりましたが・・・
卯月のっけからの定休日でズッコケそして本日出船・・・イワシ様雲隠れ・潮流申し訳程度という、行く末を案じるどころか末路が垣間見れてしまいそうな状況・・・それでも夜空を見上げ胸元で両手を握り合わせ、「いつかきっと・・・」と夢見る少女のように・・・「さあ皆あの夕日に向かって走るぞ!」と息巻く青春バカ物語のように・・・私は大海原に挑み続けなければならないのだ・・・時には娼婦のように・・・時には母のない子のように・・・時の過行くままに・・・
2019年3月31日:これにて弥生も終わりとなるが・・・
弥生の最終日にして最大の5.15kgが登場したが、アタリの数は雀の涙・・・このまま闇に支配されてしまうのか?否か?続報を待って頂きたい・・・
2019年3月30日:イワシ様は行列だが御客様は隊列ならず・・・
皆の者伏せい~大名行列ならぬイワシ様の行列に、ヒラメも沈黙を破り覚醒か?ヒラメの目覚めの良さは宜しいが、御客様は冬眠から目覚めてくれず、閑古鳥を従えての出船に一抹の寂しさを覚える・・・こんな時に両舷に御客様がいたなら・・・仕方あるまい・・・厳しい現実から目を背ける訳には行かぬ・・・それがオイラの力量なのさ・・・ただただ真摯に取り組む事だけが、商いの最善策ではない事は承知のうえ・・・だがオイラは馬鹿真面目・・・気の利いた事も言えなけりゃ要領も悪い・・・あんたこの商いには向いてないよ・・・神様ならそう言うだろう・・・だがね、そんなあたしの船宿を選んで下さる御客様が一人でもいる限りは、ひたすら一所懸命にやる事・・・それがあたしの生きる道・・・