まだか・・・まだなのか・・・これ以上の休暇は命取り・・・大原港以外では早々にヒラメ釣り解禁し好釣果・・・すっかりその気で１０月解禁お客様よ何処へ・・・何ぞも大いにありえた話・・・そんな心配事を払拭するような御客様方の計らい・・・だが自然相手・・・去年のような解禁（船中８枚という前代未聞の事態であった・・・）が不快禁何てのもありえる・・・何れにしても何事も蓋を開けてみなけりゃ分からないもの・・・まあ兎にも角にも開始時間を待って仕掛け投入とした・・・ん！？おいどうしたものか？着底間もなくヒラメ初見・・・今シーズンは何かが違う？いやいやあなどるなかれ・・・海水温は昨シーズン初日は２２．８℃で今シーズンは２３．４℃・・・海の世界は常夏状態・・・初対面は好印象ほど後々悪印象・・・そんな事もある・・・ケツメドの穴をキュっと絞めて挑んでいった・・・が、程良い潮流に問題は無いものの続かぬアタリ・・・意を決し北へ・・・派手さは無いもののコンスタントにヒラメは顔見せ、徐々に安堵感が心を支配・・・だが沖で爆釣しているとの一報・・・余談は許さぬ・・・人は人自分は自分・・・ケツを追っかけるのは女子だけで宜しいと、徹底的にナザを攻め抜くことを決意・・・気が付けばオデコもなく、確認しただけでも船中７０枚は下らない形となった・・・上を見ても下を見てもキリはなし・・・何より乗船して下さった御客様が、皆ヒラメを手にして帰港する事が出来た事を幸せに感じ、明日への希望とす・・・。

台風まだ来ぬとも我が身を滅ぼす客無し連休始まる・・・どうしたものか？台風騒ぎの前に３連休騒ぎのはずが、我が初栄丸は港内の浮遊物に・・・明日以降も予約は白紙状態・・・このままではオイラが白装束着てお棺入りに・・・

嵐の訪れは我々の労働意欲を削ぎ落とし、全てを闇へと葬り去ってしまった・・・大海にいずる事はいつ叶うのか？悶々とした日々の中で絶望と希望が交錯する・・・幾日たったであろうか・・・絶望の淵からようやく這い上がらせてくれた御客様の方々・・・キントキ五目での出船だと言う・・・時化前を思えば悶絶は必至・・・だがそれ以上に再び大海原に揺られる喜びが、我が心を駆り立てた・・・頭のなかで鳴り響くは雨の慕情・・・思うように姿を見せぬキントキに憎いと誹謗し、御客様がキントキを手にした笑顔を見れば恋しいと縋る・・・そして巡り巡って今は恋しいと、溢れ出る感情を抑えきれずに吐露し船上はキントキへの慕情と化す・・・も想い届かず、時化前ほどでは無かったにしても厳しい現状に変化は見られず帰港に・・・。

暇と金を持て余したお金持ちが避暑地で長期休暇していた訳でなく、貧乏人の船方の子倅が２つの台風と不景気風に揉みくちゃにされ、地べたを這いつくばりながら泥水を飲んでしのぎ、約２週間ぶりでの出船となったのだ・・・さあ嵐過ぎ去りしあと大海の神は我々に置き土産を与えてくれるのか？初心忘れず丁重に丁寧に低姿勢で御贔屓ポイントを伺ってみたが・・・

過ぎ去ってしまった日々は決して戻らない・・・永遠なものなんて存在しやしない・・・だが、もしかしたら・・・過去を振り返る・・・未来を見越して・・現在ある所から見れば・・・そう考えられる動物は人間だけらしい・・・ある学者は言っていた・・・からこそ過去からの反省、未来への展望なんぞ抱きあれこれ思案するのであろう・・・人って生きものは・・・からこそ既に過去のものとされてしまったキントキ釣りにも御客様は期待を抱くのだ・・・私も期待に応えたい・・・だが困難な状況から成功を掴み取った時はそう続かない・・・そのものが奇跡に近いから・・・そう起こらないから奇跡であり、容易な状況にないから思わぬ好期に歓喜するのである・・・御客様の落胆は十分に理解できるが、こんな年もあるのである・・・自然界は常にバランスを取りながら成立していると・・・だから決して見切らないで欲しい・・・今年は外れても来年は当たるかもしれないから・・・絞首刑にされたような息の詰まる時に支配されたが、７．３ｋｇのマダイの獲得が一筋の光陰となった・・・。

どちらにしようかな？天の神様の言う通り～なのなのな・・・ってなもんでスッタモンダでイサキに貸切出船・・・時に半数の方が船酔いでマーライオンや御地蔵様になりながらも、釣り物の選択には誤りはなかったものと確信し１０時納竿で帰港に・・・。

慌てないで御嫁サンバ今夜はミステリー～行かないで御嫁サンバ一人のモノにならないで～あ～あ～あ～それが大事だよ～１，２サンバ２，２サンバ御嫁御嫁御嫁サンバ～っ事で我が嫁をイサキと見立て、未練がましくも追い求めサンバのリズムにノリながら１０：２０納竿し帰港に・・・。

パッとサイデリア～パッとサイデリア～大好きな街だから離れられない～って事で、一昨日の肖りポイントにおんぶに抱っこで１０：１５納竿し帰港・・・。

キントキ釣り一本での貸切出船であったが、現状を鑑みてイサキへのリレー方式を御客様に提案し承諾して頂き出船・・・分かっていた事であったがキントキは朝いちに型を見たのみで、空振り続きに業を煮やし７時を待たずにイサキへ・・・間が悪いものでこれまでの御贔屓ポイントは潮の流れが速いうえに潮は青く澄み渡っている様・・・ナザでは潮に色が付いているとの一報を受け、すぐさま船を走らせる・・・ワン・ポイントでキントキの手柄なしの方も御土産になり、迷わずそして求めすぎず１０時納竿にて帰港に・・・皆それぞれ言い分あろうが、やはり釣れる釣りは楽しいものだと・・・。

イサキは７月いっぱいで終わりでしょ・・・多くの御客様からの声・・・いつからの定説なのか？刷り込まれた机上の理論なのか？知りませぬが、困惑しております・・・卵はたいちゃえば食えたもんじゃないでしょ？みたいなイサキ産卵後はダメダメ教に洗脳されているのか？釣れて有り難い今年のイサキ釣りも早くも終結宣言とされてしまうのか？全ては御客様あなた次第・・・文月最後の日はイサキ釣りに変わらぬ想いであなたと共に・・・。

ビッグ・トークはチープトークと言うが、ビッグ・サイズはスマイル・トークなりと・・・手繰り寄せればＢ・Ｉ・Ｇ揃い組のイサキに御客様もＹ・Ｍ・Ｊ・・・余は満足じゃと１０：２０納竿・・・久方ぶりに何とタカベが顔出し・・・そんな時代もあったねと暫しノスタルジーに浸りし・・・未来の子供達のためには過去に想いを馳せるより、この大海にも明るい兆しが欲しいところだが・・・全ては天任せ？いや環境を壊し変えてしまったのは我々人類・・・ゼウスは何を思う？

何てったってウッシッシ・・・葉っぱフミフミ・・・倍率ドーン！・・・ＢＩＧなイサキに囲まれゲバゲバ３００分でありましたと・・・。

小さい秋　小さい秋　小さい秋見つけた・・・小さくても何でも良かった・・・にも関わらず見つからなかったキントキ・・・こんな状況では約５㎏のマダイの登場も霞んでしまった・・・そして我々は溢れる涙で前も見れずに帰港に・・・。

きっと来てねと泣いていた・・・可愛いあの娘は今どこに・・・さよならさよなら　また会う日まで・・・ああ切なき宗衛門町ブルースかな・・・

飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで　回って回って回って回る～夢想花なり・・・ああ青息吐息・・・