先ずは何よりも今大会に参加協力して下さった御客様に感謝致します・・・そして全船入り乱れてのヒラメ争奪戦ならぬ、イワシ様探して運は天任せのヒラメ釣り大会となりました・・・結果から申しますと我が初栄丸はヒラメ初見に２時間以上要するなど、あなたの運もそれまでよ～と完全に運に見放され、天使が微笑む事なく参加して下さった御客様から笑顔を奪ってしまいました・・・船中でもたった１１枚しか上がらず、過去最低の獲得枚数と言う不名誉な記録付きでありました・・・今回ばかりは御客様に返す言葉がありません・・・大変申し訳ありませんでした・・・。

真意のほどは定かじゃないが、明石家さんまは娘いまるの命名の理由が、いるだけで丸儲けだと言うが・・・あたくしは本日この世に誕生したらしいが、あたくしの親は雅に一何ぞ言う子供泣かせの多画数な名前を付けてくれまして・・・まあ親は選べませぬが、生んでくれたから感謝はしておりますがね・・・

明かりをつけましょ雪洞に～お花をあげましょ桃の花～っとね・・・川附様、広神様、温かいお心遣い有難う御座いました・・・感謝・感激・オシャマンベであります。

弥生の始まり・・・月が変わればツキも変わるのかも知れぬ・・・先月は多くの御客様に御力添えして頂き、無事にひと月終える事が出来た・・・海の幸と御客様とお天道様の有難味を忘れず驕らず精進して来れた・・・さあ弥生よ如何に・・・先ずは大海に出でれた・・・これが先決・・・あとは魚の御機嫌・・・は、まずまずであった・・・が何とも運命の悪戯か？何でそうなるのっ・・・っと１名の方だけオデコに・・・ああ無情・・・。

ここに来て天からの声が・・・あなたの運もこれまでよ～と・・・なぜかどこに行ってもアタリ付かずの大海の嫌われ者状態・・・これまでの半生ひとに好かれようと愛想を振りまく事はなかった・・・だが今現在の生業に携わり、これほどまでに対象魚に好かれたいと思った事はない・・・海の恵みは同じ位置に操業していようと不平等に与えられる・・・なぜ？と言う言葉が頭の中で絶えず繰り返される・・・人に嫌われても魚には好かれていたい・・・そんな捻くれた気持ちに心は蝕まれて行くのだ・・・

恩恵を受けるのがサラリーマンの方の全体の６％ほどながら、本日からプレミアム・フライデーが始まるそうで・・・我々の生業にとっちゃあ毎日がプレミアムでなきゃなりませんがね・・・銀座のあるデパートじゃフリー・ドリンクチケットが配られてるそうだが、店内はガラガラで年金暮らしのお年寄りしか歩いていないという寂しい状況だと・・・さて我々の大海のデパートじゃあヒラメを存分に配ってくれるのやら・・・

本日は有難い事に星山様御一行による貸切出船となりました。１６日の４．７７ｋｇから始まり１７日は３．４３ｋｇ、１８日は３．５９ｋｇで１９日は４．７１ｋｇ、臨時休業を挟み２１日は３．３２ｋｇ・・・１５日の我が家の八方除けの効果か？１６日の第三松栄丸の英明船長から肖った事から上昇気流に乗っているのか？この世には見えない力が働く事もあろうが、連日の大鮃の登場に驚きと戸惑いがありながらも、本日もきっと海神は粋な計らいをして下さるであろうと期待と良く分からない確信を持っての出船であった・・・だがどうしたものか？待てど暮らせど来ぬアタリ・・・あみんは「私待つわ何時までも待つわ・・・」何ぞ切ない乙女心を唄っていたが、我々には限られた時間があり呑気に待ってはられぬのだ・・・一寸先は闇とは言ったものだ・・・まあ自然界にはよくある事であり、正直あたしは過信をした事はないし、確約なき世界であるから面白いものなのだ・・・だがね如何せん人の子であります・・・仲間を連れ立って来て下さった星山様には恥はかかせられぬ・・・焦燥感にかられながら８：０３ようやくのヒラメ初見・・・ほっと一息と行きたいところだが、何れにしてもアタリは少ない・・・型が出たこの周辺で探って見る事とした・・・するとどうだろう確かに単発であるがヒラメは確実に型が出る・・・しかも微かなイワシ様のような気配・・・そして９：５１本日船中６枚目のヒラメは３．６３ｋｇの大鮃であったのだ・・・気を良くし再度同一ポイントを選択・・・ヒラメ４連発でオデコの方はあとお一人・・・その後３．１７ｋｇ＆２．７２ｋｇの良型を追加したが、あと一歩及ばず悲しくも１名の方を手ぶらで帰港させる事に・・・。

ドーン！・・・早朝から笑うセールスマンこと喪黒フクゾウとの出会いか？・・・いや三木氏の竿をしならせたのは、暗闇を切り裂く４．７１ｋｇの衝撃的なヒラメであったのだ！貸切出船というやんわりとした雰囲気のなか、周囲の方の半数は未だ準備すら出来ずにいた・・・そんな状況のなかの４．７１ｋｇの激震であったのだ・・・

何れ風が吹いてくるのは承知の上での出船であった・・・なるべくなら早いうちに皆にヒラメを手にしてもらいたい・・・そんな先走った思いが空回り・・・仕掛け投入直後のアタリがバレてしまう、のっけからの手痛い仕打ち・・・先輩船頭から北目でのアタリ有りとの知らせ・・・潮が澄んでいたため早急な移動が賢明と判断し急行・・・皆様入れ込んできた風と速い潮流と根がかりに苦戦しながら、６：５７ようやくのヒラメ初見・・・８時を待たずに更に入れ込んできた風を前に、再び朝一の南のポイントまで行くことを決意・・・潮流がある割合にはアタリは少ないものであったが、少人数であったため配当良く回っていった・・・だが１０時を迎える頃には風は更に唸りをあげ海上は白波山脈状態・・・これ以上の操業は困難と判断し１０：１５に御客様に納竿のコール・・・したら何と前日に引き続きのドラマか？島田氏にアタリが来たのだ・・・ヘイ・ユー！ホワッチャ・ネーム？左とんぺいの「ヘイ・ユーブルース」が聞こえた気がしたのさ・・・何と本日最大の３．４３ｋｇが登場し閉幕に・・・。

臨休明けでの出船・・・潮は澄み、そして流れずイワシ様は皆無・・・それは鶴田浩二の「傷だらけの人生」の状態・・・であったが着底と同時にヒラメヒット・・・開始早々のヒラメ初見にホッと一息・・・だが流れぬ潮を前に、そう易々とヒラメは顔出ししてはくれぬ・・・１０時を迎えようとしていた時、船上には僅か７枚のヒラメ・・・伸るか反るか葛藤していたその時、敬愛なる第三松栄丸の中井英明船長から太東沖にて、イワシ様の群れ有りとの一報・・・一か八か賭け船を走らせた・・・第三松栄丸の船体を確認し船を寄せようとした時、魚探を真っ赤に染めるイワシ様の大群に遭遇・・・直ぐさま仕掛け投入・・・しばし沈黙の時が過ぎた・・・この群れにヒラメは付いていないのか・・・落胆しかけたその時矢継ぎ早に来るアタリ・・・２．２７ｋｇを含むトリプルヒット！そして３．４７ｋｇを含むダブルヒットと続き、その後も１ｋｇ余りと２ｋｇクラス２枚追加し２０分足らずで８枚の恩恵に授かったのだ・・・この時ばかりは第三松栄丸の英明船長がメシア（救世主）に見えたものだ・・・だが安心するにはまだ早かったのだ・・・１名のみヒラメを手にしてない方がおられたのだ・・・イワシ様の群れの途切れを見て、沖目でのイワシ様の群れを発見し仕掛け投入・・・２ｋｇ＆２．５６ｋｇのダブルヒット！そして１１：００全員ヒラメ獲得に成功・・・その後も海神が味方に付いたかのように２ｋｇ足らず４枚に２．１４ｋｇ＆２．３３ｋｇの追加・・・この時点で１１：２１・・・１時間足らずの出来事であったが、十分過ぎると納竿の号令をかけた・・・だが今日はこのままで終わらなかった！既に３．４７ｋｇを含む４枚を手にしていた堀川氏の竿が曲がったのだ！何と最後の最後に姿を現したのは本日最大の４．７７ｋｇ！！久しぶりに高鳴る鼓動・・・これだから自然界は分からない・・・１０時半近くまで船中７枚であったのだから・・・第三松栄丸の英明船長の偽りなき慈悲深き心遣いに助けられ、結局イワシ様の群れの中で１７枚の恩恵を受ける事が出来たのだ・・・海の恵み・・・心ある先輩船頭・・・乗船して下さった御客様・・・見守ってくれている御先祖様・・・全てに感謝・・・。

一夜にしてこれである・・・意気消沈から意気揚々なり・・・ウクレレ弾いて「ああ～いやんなっちゃった～」牧伸二から一転、テツ＆トモの「何でだろう・・・」の連呼である・・・奥深き自然界なのだ・・・。