2019年8月4日:気紛れイサキに心凍らせて・・・
冗談じゃないよイサキの野郎ときたら・・・食いたいんだか食いたくないんだか・・・オイラだってお客さんに嘘ついてるみてーじゃないか!昨日は釣れましたけどって・・・あたしゃあデタラメ並べ上げて商売してるようなペテン師じゃないんだからねぇ・・・イサキの何気ない気持ちは、こっちにはひと気がなくなっちまう事になるんだよ!あたしゃあかくれんぼしてる訳じゃないんだよ!イサキの奴ときたら幽霊みたいに出たり出なかったり・・・非常勤の教師じゃないんだからさ・・・そんなイサキの御蔭でこっちは面目丸潰れさ・・・イサキの奴らが姿くらましてやがるから、こっちは船を止められやしねーさ・・・お客さんだって何時かかるとも知れねー合図を、そうじっと待ってられますかっての・・・過去には釣れない時には気の利いたお客さんに良く言われましたがね・・・「船長?反応出てるの?」ってね・・・魚探に反応が出なくて船をどうやって止めるんですか?って話ですよ・・・先代から受け継がれたモノを受け継ぎ操業しているにも関わらず、心ない言葉を浴びせてくる方は常にいるもの・・・ひばりちゃんは歌ってました・・・僅かばかりの運の悪さを恨んだりして、人は悲しい悲しいものですねと・・・私もイサキの気紛れさを愚痴りましたが、生きものってのは気紛れなもんなんですよね・・・同じ人間同士だって分かり合えてないってのに、異種のイサキにどうなってるんだ責任者呼んで来い!ったって奴さんはカラスなぜ鳴くの?カラスの勝手でしょ?ってなもんでしょう・・・我々は大自然の摂理に反する事は出来ませんし、自然界での戯れに身を投じた以上は良くも悪くも全てを受け入れる他ないと・・・最高・最悪様々な状況の中でどれだけ己のベストを引き出すか?これが大海での戯れにおける己の指針なのではないか?と私は思う訳であります・・・